あくまで私個人の価値観ですが「生き金」と「死に金」という明確な金銭感覚があります。
生き金であれば、たとえ無理をしてでも投資や支払いを行います。死に金であれば、たとえ少額でも1円たりとも支払いたくない、というのが基本のスタンスです。
ただし、人付き合いにおいては、この考え方が少し変わってきます。死に金になる可能性があっても、トラブルを回避するためのコストと捉えれば、2万円程度までは黙って支払うようにしています。
人付き合いも大切にしたいが、無理はしないという考えが根本にありますので、もちろんのことその後はそういった関係から距離を取るようにしています。
最近では、この「リスク回避コスト」を、状況に応じて上限を10万円まで広げる柔軟性を持つように努めています。なぜなら、その金額で面倒なトラブルを避けられ、時間を有効に使えるのであれば、それは結果的に「生きたお金の使い方」になると考えているからです。
たとえば、「この価格は不相応だな」と感じたとしても、それが2万円以内であれば、交渉にかける時間や気分を害しながら過ごすリスクを考慮すると、支払って終わらせる方が合理的です。10万円まで拡張すれば、交渉や衝突に費やす無駄な時間を大幅に減らすことができ、その分貴重な時間を創出できます。
時間は有限です。一方で、お金は努力次第でいくらでも増やせます。
この事実を常に念頭に置き、時間を守るためにお金を使うという選択を重視しています。そして、その時間の中で、より多くのお金を生み出していけば良いのです。
こうした考え方から、私は死に金を使うことも、他人に使わせることも大嫌いです。
この価値観は会社経営にも反映されており、弊社では「死に金を使わない、使わせない」という意識のもと、ビジネスを進めています。弊社のサービスも、生き金としての価値を提供することを前提としています。
「お互いが有意義なお金の使い方をする」そのような関係を築いていきたいと考えています。