昨年度の今頃も同様のことを記載しましたが、いまだに法律は整備されていません。そのため、国会議員の先生方や上場企業の社長たちに会った際には、この件について働きかけています。
私は、インバウンド(訪日外国人観光客)に対して、4倍の価格設定を法制化すべきだと考えています(昨年度は3倍と提案していました)。具体的には、ホテル、飲食店、タクシーなどの業種がインバウンド客に対して4倍の価格でサービスを提供しつつ、1ヶ月間の顧客のうち3分の1は必ず日本人顧客を対象とする、という内容の法律です。このような制限を設けなければ、インバウンドばかりを顧客にしようとする業者が増えてしまいます。
実際、ゴルフ場では当たり前のように、会員(メンバー)とゲストでプレイ料金が異なっています。我々日本国民は、国内の電気・ガス・水道などのインフラを支えている「日本国のメンバー」であり、本来であればメンバー料金とゲスト料金という二重価格制度が適用されるのが当然です。
オーバーツーリズムを解消し、税収を上げ、日本国民の幸福度を高めるためにも、このような制度の法制化は早急に実現すべきだと強く思っています。
政治家は頭を使って良き方向に国を導いて欲しいですが、我々実業家は足元を見て確実に社員の待遇を国際的にも上位にすべく頑張っていかねばと気を引き締める毎日です。